歯並びを悪くする原因を根本から改善する治療
Myobrace®（マイオブレース）
小児矯正
Myobrace®治療とは、取り外し可能なマウスピース型の装置「マイオブレース」を使用しながら、お口の周りの筋肉や舌のトレーニングをおこなう治療になります。
装置の使用とトレーニング（筋機能療法）を並行して進めていくことで、舌の位置や口唇の癖、口呼吸を改善することによって自ずと歯並びも改善していくことができます。舌や口唇の癖、口呼吸を放置していると歯並びが悪くなるだけでなく全身の病気にも繋がる恐れがあります。
このように、将来的なリスクを管理していきながら歯並びを改善することができるのが、Myobrace®治療の特徴になります。
何歳から始めたらいいの？
マイオブレースの適応年齢は5歳から15歳ですが､もっとも効果的に改善できるのは､小学1年生から5年生と言われています｡一般的に､上あごの成長発達が終わる時期に個人差はありますが小学校高学年ごろまでと考えられています｡そこから逆算をすると6〜7歳くらいからのトレーニングを行うことにより､時間をかけて理想的な上あごの成長に繋がることが期待されます｡
トレーニングの目安はおよそ2年程度と考えており､正しい呼吸方法が維持できればその後のトレーニングは続ける必要がなく､良いクセとして成長に繋がると考えております｡
マイオブレース
（マウスピース）
間違ったクセや習慣を改善する
マウスピースは１日、日中に１時間、夜寝ている時、トレーニングの時に使用します。
マウスピースは、間違ったクセや習慣を改善するようにデザインされています。
そのため、使用するマウスピースは、お子さんの年齢やあごの発育、お口の状態に合わせて歯科医師の指導のもと、使い分けていきます。
アクティビティー
（トレーニング）
歯が正しい位置に自然に生えるように導く
Myobrace®治療は、マウスピースを使うだけでなく、トレーニングによって改善することから始めていきます。そして、同時にマウスピースを使って、永久歯が正しい位置に自然に生えるように導き、歯並びを良くしていきます。
トレーニングは、正しい呼吸の練習からスタートし、舌・嚥下（飲み込み）そして口唇の筋力のトレーニングへと続きます。１ヶ月に１度の来院で、その成果をチェックし、出来るようになっていれば次のステップへと進みます。
マイオブレースシステムで行うこと
- 毎日起きている間に１〜２時間マイオブレースの装着
- 寝ている間にマイオブレースの装着
- 保護者の方と一緒に毎日１０分のアクティビティーの実施
- 月に１度の当院でのトレーニング
トレーニングの内容は比較的簡単ですが､クセづける､習慣づける､正しい状態になっているか確認するといった､根気強いステップが必要です｡
そのため､お子様・保護者の協力が必須となります｡親子で楽しくコミュニケーションをとりながら行うことで､歯のより良い発育と安定した結果を得られるお口と体をつくります｡だから後戻りすることなく､生涯良い顔ときれいな歯並びを得ることができるのです｡
マイオブレースと一般的な小児矯正の比較
|
マイオブレース小児矯正 |
一般的な小児矯正 |
| 装置 |
マウスピース型の装置を使用
取り外しができ、平日１時間と就寝時に装着 |
ワイヤーや症矯正装置を使用 |
| 痛み |
ほとんどなし |
力で動かすので痛みを伴う |
| 抜歯の必要性 |
抜歯はしない |
抜歯をすることもある |
| 治療中に虫歯になる可能性 |
取り外しが可能でお口のケアがしやすいので、治療が原因でむし歯になる可能性は低い |
ワイヤーを利用する場合は取り外しができないため、虫歯になってしまう可能性が高い |
| 後戻り |
原因から改善をしていくの後戻りをしにくい |
歯並びが悪くなる原因は改善されていない場合は、後戻りをする確率が高まる |
| 歯並びのキレイさ |
機能性の回復を優先させるため、一般的な矯正と比べて若干歯並びのキレイさは劣る |
キレイに整う |
| トレーニングの有無 |
１日１０分程度のトレーニングを行う必要がある |
行わない |
| 副次的効果 |
・正しい姿勢の獲得
・飲み込み機能の向上
・アレルギーの改善・いびきの改善
・免疫機能の向上
・喘息の改善 |
特になし |
